サロン経営
エステの売上アップには器械などの設備・立地条件は必要なのか?
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2015.06.18(Thu)
これからの時代、サロン経営で利益を上げていくためには、どういうことをしていけば良いのか?
マーケティング、戦略といった観点でお話ししていきます。
今急成長している、ある企業はなぜ上手くいったのか?
個人サロンであれば、今後の経営方法の為になおさら考えていかなければいけないことだと思います。
大手のエステサロンをはじめ、ほとんどのエステサロンには何かしらの美容器械があると思います。
それは、もっと施術効果を高めるためでもあるし、スタッフの技術レベルを均一化させるためでもあります。
ハンドの技術がなくても器械さえあれば、ある程度の結果は出るし、料金もそれなりに取れるから。
そういう意味では、新人スタッフを多く抱える店舗や、女性の職場で特にありがちな、入社・退社が激しい店舗には必要なものでしょう。
最新器械をどんどん入れて、それを売りに次々と集客します。
立地条件も多くのお客様を集客しやすくするためには、良くなければいけません。
スタッフが通うのにも便利ですね。
しかし、当然ながら、そこには、経営利益を圧迫するほどの経費がかかります。
そこで、スタッフへの売上ノルマが厳しくなるのもわかることです。
このやり方が間違っているとは言いませんが、今、こういった経費をかけていないのに急成長している企業があります。
TVCMでも、おなじみの「RIZAP」です。
「結果が出なければ全額返金!」とうたって、とってもインパクトのあるCMをしていますよね。
一般的な大手フィットネスジムでは、「健康維持程度に運動してもらい、細く長く会員費を払い続けてくれるのが上顧客」
これに対し、RIZAPでは、明確な目標を設定し、短期間で確実に痩せさせる。CMで流れた「結果にコミットする」というコンセプトが、高額でもすぐに痩せたいという客層から支持を集めました。
このような“結果至上主義”で高額なのに、実のところ、高コスト体質の大手フィットネスジムとは対照的に、驚異的な低コスト経営を実現しているのです。
フィスコ客員アナリストの浅川裕之氏は、
「完全予約制のライザップは、大手ジムのように駅前一等地で集客しなくてもいいため、立地にこだわる必要がなく、家賃の大幅引き下げに成功した」。実際、原宿のライザップ神宮前店は、最寄り駅から徒歩で10分以上離れ、大通りから一本入った目立たない雑居ビルの地下に入居している。
同社資料によれば、一般的なフィットネスジムの場合、地代家賃は売上高の20%に達するが、ライザップは4%にすぎないという。
しかも、「マンツーマンの筋トレが基本のライザップのジムにはプールも最新式の設備も要らないため、安上がり」と浅川氏。確かに、ライザップのトレーニング室に設置されているのは、ベンチプレスやバランスボールのような基本的な器具ばかりだ。それ故、売上高対比の水道光熱費の割合が、一般的なスポーツクラブの場合は10%を占めるのに対して、ライザップはわずかに1%。設備維持費も一般的なスポーツクラブが5~8%のところ、ライザップは1%と、大幅に抑制できるのだ。と解説。
そして、もう一つ、サービスの質が低下しないよう、特に人材面で細心の注意を払っているとのこと。
今後、経済が豊かになっていくなかで、心(欲求)を満たすため、キレイでいたいという目標の為に、時間とお金を使う時代になってきています。「RIZAP」のサービスはこの時代の需要にもマッチしたということです。
これを、私たち個人サロンに当てはめてみると、経費の掛かる器械や設備に頼るのではなく、お客様の欲求や目標にかなうような施術・サービスをすることで、「高くても結果が出るなら通いたい!」という客層をつかんでいく必要があるのではないでしょうか?
その為には、お客様に合わせた施術・カウンセリングが出来る技術が必要とされます。
高額な最新器械を使って、知識の少ない新人スタッフに施術させるサロンと、高技術で自分の事をちゃんとわかってくれている、信頼できるスタッフが施術するサロンと、お客様はどちらにより高額な料金を払って通いたいと思うでしょうか?
ここまで徹底できるのなら、断然後者をお勧めします。
手っ取り早く売上を上げてなんとか店の運営を回そうと思うと、前者のようになってしまいます。
大手のように、資金力があるわけではない個人サロンが成功するためには、
「お客様の欲求を知り、それに合った技術・サービスを提供し、結果を出していくこと」だと思います。